経営者は自社の事業の状態や、お金の動きをつぶさに把握して、経営にあたっていると思いますが、ITに対しては丸投げになっている経営者も見受けられます。
特にITが苦手な経営者は、ITに関わるだけでも大変という感じで、まるで外国人と会話をしているような感覚をもたれているのではないでしょうか。
目次
1.気がつくと丸投げ状態
2.丸投げのITの弊害
3.資金繰りを他社に任せますか
4.情報の流れも経営にとって重要な要素
5.まとめ
1.気がつくと丸投げ状態
確かに専門用語が多いので分かりにくいのかもしれませんし、技術がどんどん進んでいますのでついていくのも大変という事情もよくわかります。
だからといって、ずーっとITを避け続けているような状態では、良くないと感じている経営者も多く、その解決策としてITベンダーに丸投げして使うという状態ができてしまっているのでしょう。
2.丸投げのITの弊害
簡単なITやいつでも変更が可能なSaaSのようなITであれば、ITベンダーに丸投げでも全く問題はないでしょう。でも業務に直結するITや全社で利用するITのような場合は、そのITを上手に使いこなせるかどうかで、成果が大きく変わってきます。
このようなITの場合に、ITベンダーに丸投げをしてしまうと、大きな成果は期待できなくなります。
そもそも自社の業務の流れとITで利用しているシステムが合っているかも、経営者は分からなくなりますし、社内にもわかる人がいなくなってしまいます。
自社の業務にシステムを合わせるために開発を行えば、コストがどんどん高くなってきます。しかしこれも自社で本当に必要な機能かが社内でだれも分からなくなります。
つまり、経営で重要なかじ取りの部分を、他社に任せてしまっている状態に近くなってしまうのです。
3.資金繰りを他社に任せますか
お金の流れや資金繰りは経営者にとって重要なポイントです。
収支の状態やキャッシュフローの状態など、お金の流れを正確に把握していなければ、自社が健全な経営状態にあるかの判断も難しくなるでしょう。
将来への投資なども、現在と将来のお金の見通しが立てられるからこそ、投資が可能かどうかの判断も立てられます。
これらの重要なポイントを他社に任せることなど考えられないでしょう。
4.情報の流れも経営にとって重要な要素
いまやITを活用して情報を可視化することは、経営にとって重要なポイントになっています。
そのため業務の流れや進捗を可視化したり、システムを連携して全社の状況を可視化したりすることは、経営における資金繰りのような役割に変わりつつあります。
つまり情報の流れは、経営に直結する重要なポイントになってきています。
5.まとめ
ITに詳しい経営者は、どんどん自社のITに関わっていくことが容易ですが、ITが苦手な経営者はそんなわけにはいきません。
その対策のひとつとして、経営者はITのマネジメントを強くしていき、社内にIT担当を作り、じっくり育てていくことで、経営者はITに詳しくならなくても、ITに詳しい経営者と同じように進めることができるようになります。
最後までお読み頂きましてありがとうございます。今回のコラムが皆様の何かのヒントになれば幸いです。
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