CIOパートナーコンサルティングでは、自走に向けた経営者のITマネジメントスキルの向上を目指しています。
最終的に自社でIT組織が自走できるようになれば、経営者はITに対してほとんどのことを任せても大丈夫になるでしょう。

目次
1.IT組織の自走とは
2.自走までの前段階の重要性
3.経営者のITの理解と期待
4.まとめ

1.IT組織の自走とは

IT組織が成長してくれば、その中からCIOの候補や企画に向いた人に成長してくる人もでてくるでしょう。これは組織が成長していく過程で、いろいろな人がいろいろな経験を積むことで、CIOの考え方であったり、企画の視点で検討したりすることで、候補となる人が芽生えてくるものと考えています。
このようになってくると、IT組織が自走できる段階になりますので、経営者は徐々にIT組織に任せておけばよくなります。

2.自走までの前段階の重要性

社内にITを根付かせるためにはITの専門家が中にいることが望ましいでしょう。しかし社内にITの専門家が全くいない状態から始めるとそれば、どのようにすれば良いでしょうか。

ひとつの方法として、外部からIT経験が豊富な専門家を採用することです。ところが仮にITの専門家を得られたとしても、ひとりでできることは限られます。そのため従業員のITスキルの向上や、ITの専門家を支援する人の手当てをしたりするなどをして、ITの専門家を支えていく必要がでてきます。このITの専門家を支えるために経営者がITマネジメントスキルを活用することで、よりスムースに進めることができるようになるでしょう。

もうひとつの方法として、外部からITの専門家が得られないために、社内の人材をIT人材に育成する方法です。仮にITに適性の高い人をしたとしても、ITの導入や運用に対する経験はありませんし、企業が活用するITの知識も持ち合わせていないのが普通です。
そのため、最初は経営者がIT担当をしっかりサポートをしていくことが重要になります。

このサポートにおいてもITマネジメントを活用して進めていくほうが成功する可能性が高くなるでしょう。

3.経営者のITの理解と期待

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ITの専門家が採用できた場合はITの専門家を中心にITの知識や経験を蓄積していくことで徐々にITの専門性を高めていくことができます。

しかしITの専門家を得られない場合も多いと思いますので、この場合はITを開発するということは断念して、ITを活用するという点に注力することが重要です。
たとえばITの導入を検討するときにはITベンダーにどんなITが欲しいのかを説明する必要がありますが、この時に具体的に説明をする力がないと適切なITの提案をしてもらえません。どんなITが欲しいのかが充分に説明できない例として、自社の課題や要望があいまいであったり整理ができていなかったりすることがあります。

ITの活用というとITに詳しくなることと思われがちですが、それ以前に自社の状況をしっかり把握し、分析をすることが大切です。
経営者はITの理解をITのみにするのではなく、ITがどのように利用され活用が進み成果をあげていくかというプロセスの理解を深める必要があります。

4.まとめ

ITが得意でない経営者のなかには、ITを導入しさえすれば成果が出ると思っている方がいますが、このような方は前述の点を軽視しがちですのでご留意ください。
ITの活用ということは、どういうことかをしっかり理解出ていれば、ITに期待する成果もしっかりついてくるようになるでしょう。

最後までお読み頂きましてありがとうございます。今回のコラムが皆様の何かのヒントになれば幸いです。

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