システム開発の手法でアジャイル開発に注目が集まっています。
最近のシステム開発においては、パッケージソフトが充実してきているため、新規開発となるには、新規事業や新サービス対応など、新規性の高いビジネスで開発が検討される機会が増えています。

目次
1.アジャイル開発とは
2.アジャイル開発のメリット
3.アジャイル開発の留意点
4.まとめ

1.アジャイル開発とは

アジャイルという言葉は「俊敏」、「機敏」という意味で使われます。システム開発においても素早く開発ができる手法として、アジャイル開発手法に注目が集まっています。
アジャイル開発手法の対極にある開発手法は、従来型のウォーターフォール型の開発手法になります。

ウォーターフォール型の開発は、システム開発に必要な要件を先に決めてからシステムの開発を始める手法になります。
一方アジャイル開発では、システム開発に必要な要件をシステム開発と並行して進める開発手法になります。つまり開発する内容もシステム開発も走りながら進める方法です。
このため開発期間を大幅に短縮することができるのが大きな特徴です。

アジャイル開発では、おおまかな仕様や要求ぐらいを決めて開発をスタートします。
開発の単位は2週間ほどのイテレーションと呼ばれる期間で開発を進めていきます。
開発に必要な要求をバックログとして集めておいて、その中から必要性の高い内容を決めて開発を続けていく手法になります。
短期間に動くアプリケーションを作り、動作検証を行い、実装に順次乗せていきますので、システムが徐々に成長していくイメージになります。

2.アジャイル開発のメリット

新規性の高いビジネスの場合には、開発に必要な内容も走りながら少しづつ確定をしていくため、システムの内容を先にすべてを決めることが難しいということが起こります。

従来型のシステム開発手法だと、実際のビジネスの詳細が確定してから、システム開発に取り掛かることになるため、システム開発期間が必要となり、場合によってはビジネスチャンスを逃すリスクもでてきます。このような場合には、走りながらシステム開発を行うことにメリットがでてきます。

最近のシステム開発は事業部門や企画部門の現場の要求から開発を行うような場合にも、不確実性を含んだまま、走り出す必要が高い場合にはアジェイル開発が向いているといえるでしょう。

3.アジャイル開発の留意点

中小企業においても、自社内に開発部隊がいる場合には、アジャイル開発は機動性も高く変更に対しても柔軟に対応ができるため、積極的に取り組む価値は高いと思われます。

自社内の開発でパワーが足りない場合に開発ベンダーに協力を依頼する場合も、イテレーションの要件の優先順位付けやコントロールが自社でできれば問題はないでしょう。

しかし、自社内にシステム開発のスキルやアジャイルのプロジェクトスキルが無い状態で、外部のITベンダーからアジャイル開発を提案された場合は注意が必要です。
そもそもITプロジェクトをアジャイルで進めることも困難でしょうし、開発の要件も決めることができないため、すべてがベンダー任せになってしまうでしょう。

それでもITベンダーとの契約が請負契約であれば、開発責任はITベンダー側になりますが、アジャイル開発の場合には一般的に準委任契約であるため、開発の責任は自社になります。
自社にシステム開発の体制が無い場合には、非常に危ういシステム開発に陥るリスクがあるため、本当に注意をして下さい。

4.まとめ

DXや働き方改革など、新しい取り組みに伴い、システム開発も新しい手法がどんどん入ってきています。
その中から成功事例も多く出ていますが、自社のITスキル、プロジェクトスキル、開発体制などが整っていないと、対応が困難な開発手法もありますので、適切な選択をして、安全な開発を目指してください。

最後までお読み頂きましてありがとうございます。今回のコラムが皆様の何かのヒントになれば幸いです。

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