IT成長企業は、
他社が模倣できない差別化を組み込み、
IT停滞企業は、
他社が容易に模倣できる差別化を行う。

新商品や新サービス、最近ではIoTのサービスを開発するときに、いろいろなアイデアを出し合うために、ブレーンストーミングという手法を使われることがあります。

ブレーンストーミングは、セミナーのグループワークやディスカッションの場で使われることもありますので、経験をされた方も多いのではないでしょうか。

目次
1.ブレーンストーミングとは
2.ブレーンストーミング事例
3.具体的な測定方法
4.新たな発想と新たな視点
5.成功しているIoTのモデル
6.他社との差別化の検討
7.まとめ

1.ブレーンストーミングとは

ブレーンストーミングは、新商品の検討や新たなアイデアを創出するために、参加者のメンバーが自由な意見やコメントを行い、クリエィティブな発想を促進するディスカッションのスタイルです。

参加者の自由な意見から刺激を受けて、新たな発想を得やすくするために、ブレーンストーミングでは簡単なルールを設けています。

  1. 人の意見を否定しない。
    意見に対して、否定的なコメントがでると自由な意見がでにくくなってしまいます。
    ブレーンストーミングのなかでは、特に注意しましょう。
  2. 質よりも量を重視
    会議に慣れている人は、どうしても質を重視し、結論を出すことに、集中しがちですが、ブレーンストーミングでは、まったく逆の行動になります。量を重視し意見を拡散をすることで、多様な意見を多く集めることができるようになります。

2.ブレーンストーミング事例

セミナーのグループワークで、ブレーンストーミングをしたのですが、グループの中に入って、ファシリテータとして進めた内容が面白かったのでご紹介をさせて頂きます。

テーマは、ゴミ箱が一杯になるまでの状況を、どうやって測りましょうかという内容です。
一般的にゴミ箱は分別されていますので、複数のゴミ箱が対象になります。

3.具体的な測定方法

分かりやすい測定方法としては、
・ゴミの量を距離で測定する方法、
・ゴミの量を重さで測定する方法
がでました。

またビンや缶でしたら、
・投入口から入れた個数を測定する
という案もでてきました。

ゴミの高さを図る方法として、
・一定の高さごとにスイッチをつけておけば、高さが分かるかもしれない
というアイデアもありました。

4.新たな発想と新たな視点

ひととおりアイデアが出尽くしたのちに、では今までとは全く違う発想でなにかアイデアはありませんか、という投げかけをしました。

そこからはゴミ箱を測定するという視点から離れて、
・人の数や行動監視、
・ヒートマップ、
・公園などの出入り状態
などを監視して予測する
というアイデアがでてきました。

さらに最近は人の視点や犯罪の予測もわかるようになってきているため、
・ゴミを捨てる行動もわかるかもしれない
というアイデアにつながりました。

面白かったのは、
「最近のゴミ箱ってテロ対策や犯罪防止の観点から透明になってきていますよね。ゴミ箱全部が透明になれば、複数設置されていても、カメラで見れば、ゴミ箱の量は全部わかるのでは」
というアイデアがでてきたことです。

じつは、全く違った発想で議論をしましょうと投げかけをしましたのは、理由があります。
そこで質問です。IoTで成功している企業の事例は、どのようなものがあると思われますか?

5.成功しているIoTのモデル

実際に成功をされている中小企業の経営者の方々から、いろいろとお話を伺う機会がありましたが、サービス化や商品化で成功されているモデルは、つぎの2つのモデルが多いと感じています。

  1. 自社内の課題を解決するために試行錯誤を繰り返し、徐々に成功する形にし、さらに徹底的に磨き上げて、ついには商品化できるところまで到達したモデル
  2. 自社製品に付加価値をつけてサービス化を検討され、実際に商品化したモデル

ここで重要な点は、中小企業の経営戦略は、差別化戦略が基本になるということです。

最初のモデルは、社内でモデルを徹底的に進化させてから商品化されているため、他社は容易に追いつくことができません。この点では差別化が見事に図られたモデルです。

後のモデルは、自社製品に差別化が図られていれば、さらに付加価値を上げるモデルになりますので、差別化の向上が図られます。

6.他社との差別化の検討

商品化やサービス化の検討でよく伺うのが、差別化を図るためにIoTを使ってなにかをしたいというご相談です。
仮にIoTを使って付加価値を付けた場合、他社が容易に模倣できるモデルの場合、付加価値を付けたあとでまた競争が始まってしまいます。

そのため、IoTを使って付加価値をつける場合にも、他社が容易に追いつけない差別化を検討して組み込むことが重要です。

7.まとめ

先ほどのブレーンストーミングでは、今までとは違う発想で、議論をしてみました。
現在はすぐに無理でも、環境が変わった場合や技術が進化した場合に、実現できることもあります。

本当に良いアイデアが出ればそれを使って、特許やビジネスモデル特許につなげられるかもしれません。

このような観点から、IoTを検討する場合においても、ブレーンストーミングなどの方法を活用して、差別化戦略を同時にご検討されてはいかがでしょうか。

最後までお読み頂きましてありがとうございます。今回のコラムが皆様の何かのヒントになれば幸いです。

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