経営者のITマネジメントに必要なITスキルのメリット今回は対象を大きく絞りましたので、かなり限定的なメリットになりますが、ITを積極的に導入して推進をしていくためには、肝となる部分・・・

全く新しいシステムを開発するときには、プロジェクトの最初から最後まで全体に大きな負荷をかけながら、プロジェクトを推進していくことになります。
ITベンダーの開発負荷を加えれば、プロジェクトの後半に大きな負荷が集中しますが、開発を依頼する企業側ではITの検討から、ITベンダーの選定、ITシステムの開発までプロジェクトの全工程において負荷がかかってきます。

しかし最近のITはクラウドのサービスが充実してきていることや、プログラミングを必要としないノーコードやプログラミングの負荷を下げるローコードの発達により、開発にかかる負荷が減る傾向にあるため、プロジェクトの負荷の中心が変わりつつあります。

目次
1.ITプロジェクトマネジメントの進め方
2.IT検討段階
3.IT要件検討
4.ITベンダーとITの選定
5. ITシステム開発の推進
6.ITシステムのテスト・評価
7.まとめ

1.ITプロジェクトマネジメントの進め方

開発を必要とするシステムと、開発を必要としないシステムでも、ITプロジェクト全体の手順はかわることはありません。

しかし、大きく変わってくることは、ITベンダーの開発部分になります。ITベンダーの開発負荷が減ってくるということは、開発を伴うシステムの後工程より前のITの検討からITベンダーへの発注までにかかる工程の重要性が増してくることになります。

この傾向を踏まえて、ITプロジェクトの各プロセスについて解説をしていきます。

ITプロジェクトマネジメントの進め方

・IT検討段階
・IT要件検討
・ITベンダーとITの選定
・ITシステム開発の推進
・ITシステムのテスト・評価

2.IT検討段階

ITを検討するきっかけとなるのは、経営的な課題や業務の課題が明らかなときに解決策としてIT活用の可能性があるときでしょう。

でも最初はもやもやした状態から、課題を深堀し解決策の案を検討していくことになりますが、この段階ではITベンダーの協力を得ることは難しいため、自社内で検討を進めていくことになります。

3.IT要件検討

ITの要件を詰めていく工程もITベンダーの参加はありませんので、自社内でITの要件を検討していくことになります。

もし日頃から関係の良いITベンダーに相談をしたとすると、営業活動の一環でお手伝いレベルの協力は得られるかもしれませんが、営業活動では負荷のかかる協力は得にくいため、大きな期待はできません。

4.ITベンダーとITの選定

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必要な要件が整理でき、必要とするITの内容をITベンダーが正確に把握きる情報がまとまれば、候補となるITベンダーに情報を渡して見積りを入手します。
この見積りの内容が期待できるITかどうかは、自社で事前に取りまとめた要件に依存しますので、事前の準備の成果が重要になります。

要件の精度が粗い時には、ITベンダーが明らかに意図を間違えて捉えてしまい、期待するITのレベルと全く異なる提案を受けることもあります。
見積りを受けた段階でITベンダーに再度確認をして訂正をしてもらえば問題はないのですが、双方が気づかないままに進んでしまって、テスト段階や導入後に発覚しても、どうしようもありません。

そんな馬鹿なことがと思われるかもしれませんが、実際にこのようなことも起こっていますので、ITベンダーとITの選定には、双方に齟齬がないか、入念に確認することをお勧めします。

5.ITシステム開発の推進

新たなソフトウェアをすべて開発するときに最も負荷がかかる工程です。
実際に稼働がかかるのはITベンダーですが、発注側でもプロジェクトの進捗の確認や都度発生する問題への対応が続くため、発注側にも大きな負荷がかかってきます。

これがパッケージソフトやクラウドサービスの利用であれば、開発という部分での負荷が大きく軽減されます。

新たなソフトウェアの開発で、既存システムからの移行であれば、データの一時凍結や、データの移行、平行運用などの工程で負荷が継続することになります。
パッケージソフトやクラウドサービスへ既存システムから移行する場合においても、データ移行が伴うのであれば同様の負荷がかかります。

6.ITシステムのテスト・評価

ベンダーのテストが終了したのちに、自社でもテストデータを用いて、仕様どおりに動作をするかの確認作業があります。
新たなソフトウェアの開発の場合には、動作の流れの確認や条件分岐の動作の確認など、プログラムの正常性確認と設定の正常性確認の両方をしていく必要があります。

パッケージソフトやクラウドの場合には、プログラムの正常性はすでに利用しているユーザーで確認がとれているため、設定の確認だけですむことになります。

7.まとめ

ソフトウェアの技術の進展と、ネットワークの高速化、低廉化、クラウド技術の進展など複合的な理由から、ソフトウェアを新たに開発する機会は徐々に少なくなっていくでしょう。
また投資したしステムがブラックボックス化したり、システムが重荷になったりすることを避けるために、システムは身軽な利用形態を選択していくことが増えていくのではないでしょうか。

そう考えれば、ITプロジェクトの重要性は、前工程のITの検討、要件の整理、ITベンダーとITの選出という部分に重要性がますます高まってくることでしょう。

最後までお読み頂きましてありがとうございます。今回のコラムが皆様の何かのヒントになれば幸いです。

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