ものごとを捉えることは、捉える視点の高さによっていろいろと変わります。
今の視点より高い視点で捉えるときには抽象的な表現になります。
反対に今より低い視点で捉えるときには具体的な視点になります。

目次
1.WBSとは
2.WBSの重要性
3.仕事を細かく分解する力
4.まとめ

1.WBSとは

プロジェクトマネジメントのなかにスコープマネジメントがありますが、その中で重要なものにWBSがあります。

WBSはWork Breakdown Structureの略になります。そのまま訳すと仕事を細かな作業に構造的に分解するという意味になります。
具体的な作業としては、プロジェクトを上手に進めるために、プロジェクトの内容を細かな作業に要素分解をしていきます。

実際に作業に取り組むとわかると思いますが、初めての作業を細かく分解することは、分解するときの視点の高さや視点の方向などの関係で結構難しいのです。
普段の仕事でしたら、役割分担も分かれていますし、業務の流れもある程度決まっているので、スムースに進めることができるのですが、初めての仕事ではどのように分解していくことが良いのかが良く分からないということになります。

2.WBSの重要性

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プロジェクトを成功に導くためには、プロジェクト体制の構築も重要ですが、プロジェクト体制構築後の重要な作業としてWBSの作成があります。
このWBSを上手に作ることで、この後のスケジュール管理や役割分担をスムースに進めることができます。

プロジェクトではスケジュールの予定と実績を管理するためのガントチャートのようなフレームワークが目立ちますので、ガントチャートに焦点が当たりがちですが、ガントチャートに記載する分担の検討が実は重要なのです。

3.仕事を細かく分解する力

プロジェクトを経験して、WBSの作成に慣れてくると、仕事を細かく構造的に分割する力も向上しています。そのため現在の仕事を別の視点で分けてみたりすると、いろいろな気づきを得る機会も増えてきます。

業務プロセスをもっと良くしたり、今の業務プロセスに新たなプロセスを追加したりするときには、この力が大いに役立ちます。

プロジェクトを経験する機会がありましたら、ぜひWBSの作成にチャレンジしてみてください。

4.まとめ

プロジェクトマネジメントのスキルは、現在の業務を推進するために、いろいろなところで役に立ちます。

プロジェクトマネジメントのフレームワークを学んだからこれを使ってみようからでも十分役立ちますが、先ほどのWBSを自在に扱えるレベルになることのほうが、応用力が格段に違いますので、ぜひプロジェクトマネジメントの実務からご自身の実力を磨いてみてください。

最後までお読み頂きましてありがとうございます。今回のコラムが皆様の何かのヒントになれば幸いです。

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