業績を評価するうえでKPIは確かに重要な指標なのですが、KPIが目標になってしまっていることはありませんか。
目次
1.KPIとは
2.KPIの設定
3.KPIの進捗評価
4.まとめ
1.KPIとは
KPIはKey Performance Indicatorの略で、重要業績評価指標と呼ばれます。組織の目標を達成するために、目標に向けて事業活動をしていきますが、この活動が組織の目標に向けてどの程度進捗をしているかがわかる数値が重要となります。
一般的に目標に対するアプローチはひとつではなく、複数の重要な施策を推進していきますので、それぞれの施策の進捗が把握できる数値も複数になります。
この進捗を把握する指標がKPIになります。
英語のパフォーマンスは、重要な施策に対してどの程度のパフォーマンスが発揮できているかということになります。インジケータは自動車のスピードメーターをイメージしてもらえば、いまどのような成果が発揮できているかがすぐにわかるメーターになります。このピンポイントの数値と時系列にグラフ化された数値を見れば、目標に対する進捗は一目瞭然です。
このことから、KPIは目標達成に対して重要な数値であることがわかります。
2.KPIの設定
目標の達成に対して策定した重要な施策の進捗を確認するために、最適なKPIを設定することになりますが、じつはこれが難しいのです。
最適なというところが、特に難しくて、施策を達成するために、ぴったりの数値がなかなか見つからなかったり、情報を集めるのが大変だったりします。
最初は、いま集めている情報のなかから、合う数値がないかと探すのですが、もし合う数値があればそれでKPIは決まります。
たとえば売上拡大の施策であれば、もともと目標が数値ですし、日頃から集めている数値であるため、KPIには設定しやすいでしょう。
ところが施策のなかには、直接的に数値を持っていいない計画も多くあります。たとえばお客様の満足度を向上するという数値であれば、そもそもお客様の満足度を何で評価をするかというところから始まります。もし評価する項目を決めたとしてもその情報をタイムリーに集める仕組みがないと、進捗の管理として使いものになりません。
このようなことから、安易にいまある数値から近いものをKPIにしてしまうことがあります。
3.KPIの進捗評価
KPIは施策の進捗を表す評価指標ですから、KPIを達成すれば施策も達成できるはずです。ところが先ほど述べたようなKPIの設定をいまある数値から当てはめた場合には、KPIを達成しても施策が成功にならない場合も起きてしまいます。
でも進捗を確認するインジケータとしてKPIがあるために、KPIの数値の進捗が評価になります。
つまりKPIが施策そのもののようになってしまいやすいのです。
4.まとめ
KPIが適切に設定されていれば、KPIを追えば施策が達成されるので、この場合は良いのですが、もしKPIの設定が適切にできなかった場合は、KPIは参考指標のひとつとして、施策の進捗を確認していくことが重要になります。
なぜならば、施策の達成が事業目的の達成に直接つながるものだからです。そのためにもKPIはあくまで指標であり、施策の達成が目標であることを共通の認識としておくことが重要になります。
最後までお読み頂きましてありがとうございます。今回のコラムが皆様の何かのヒントになれば幸いです。
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