中小企業では、ITを導入して、ITを活用を進めていく過程において、ITベンダーの協力が欠かせません。
そのためには良いITベンダーとお付き合いをすることが重要になりますが、ITベンダーを選択するために、経営者はITベンダーを見極める目利きの力が必要になります。
目次
1.ITベンダーの目利きとは
2.ITの開発会社の能力確認
3.ITの販売会社の能力確認
4.まとめ
1.ITベンダーの目利きとは
ITを利用するときには、ITを開発している会社と、ITを販売している会社が別であることが多いため、ITの開発会社とITの販売会社の2社を目利きする必要があります。
私たちは、この「目利き」のことを、ITベンダーの能力確認と呼んでいます。
ITシステムを導入後、長期間に渡り利用していくためには、お付き合いするITベンダーが必要な能力を備えていることを確認することは重要になります。
2.ITの開発会社の能力確認
長期間ITを利用するのであれば、開発するITの会社も安定的に開発ができる開発環境や技術者の確保ができていることが求められます。
開発技術者の退職や開発スキルの不足が生じると、開発が続けられなくなるというオペレーショナルリスクが発生します。
このような将来を予見するために、ITの専門家が能力確認を行うことになりますが、中小企業においてはこのような判断は困難な場合が多くなります。
そのため、過去の実績やバージョンアップの実績などから簡易的に評価をする方法をお勧めします。
3.ITの販売会社の能力確認
ITを販売する会社は、文具のようなものを納入するだけのようなITであれば、それほど能力確認をする必要はありません。
ところが、長期間利用するようなITの場合には、ITを販売する会社が、そのITの導入のサポートをしたり、ITシステムの教育をしたり、ITシステムのカスタマイズを行うというようなことが起きてきます。
このようなITの場合には、普段お付き合いしている営業よりも、その会社のバックにいる技術者やサポート体制や開発体制が大きく影響をしてきます。
そのためITの専門家が、ITを販売する会社がこれらの能力を備えているかを確認する必要があります。
しかしこの能力確認も中小企業においての判断は困難な場合が想定されます。
そこで、開発メーカーからの推薦や、過去の実績、サポート体制の確認などを組み合わせて簡易的に評価する方法をお勧めします。
4.まとめ
骨董品のようなものの目利きは品物を見極める専門スキルが求められますが、ITにおいての目利きはベンダーマネジメントスキルが重要になります。
骨董品においては、本物か偽物かを見分けることが重要ですが、ITにおいてはリスクを回避しできるだけ良いものを選ぶことが重要になります。
そのため、最初は大きなリスクを回避することから始めて、専門家の力を借りながら目利きの力を磨いていけば良いのではないでしょうか。まずは目利きのことを意識することが大切です。
最後までお読み頂きましてありがとうございます。今回のコラムが皆様の何かのヒントになれば幸いです。
コラム更新のお知らせと、コラムでお伝え出来ないもう少し深い内容をお届けします。
ぜひご登録ください。