補助金の申請をするために資料の作成をするのですが、この資料を作成するためにはいろいろと調べたり、計画を立てたり、自己評価をしたりして準備をする必要があります。
これらの準備作業が大変なのですが、経営者にとってはこれらの準備作業がご自身のスキルアップの良い機会になるのではないでしょうか。

目次
1.現状の棚卸し
2.客観的な市場の確認
3.導入するITや機器の性能評価
4.まとめ

1.現状の棚卸し

自社の事業を客観的に棚卸して評価をする機会はあまりありませんが、自社の事業を説明するためには、現状の棚卸をすることになります。
申請書は第3者に対して分かりやすく記述する必要がありますので、棚卸の内容を項目ごとに整理していきます。この作業により、ご自身でもあいまいなところがもしあったとすると、自然に整理をしていくことになります。
また文書でわかりやすく記述するためには、図解、グラフ、表などで工夫をしますので、ご自身のなかでも情報の整理が行われてきます。

2.客観的な市場の確認

第3者に納得をしてもらうためには客観的な評価をすることが必要になりますが、その中でも悩ましいのが自社の事業の市場評価になります。
自社の市場を的確に数値化されている情報を得ることが難しいうえに、将来の見通しを立てることはさらに難しくなります。

そのため推定を行って自社の市場を行うとした場合、推定の考え方や導き方が客観的に見て妥当と第3者が思わないと、せっかく苦労して導き出した自社の市場の妥当性が崩れてしまいます。
この工夫の仕方を経験することも、客観的な市場の捉え方のスキルアップにつながるのではないでしょうか。

3.導入するITや機器の性能評価

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導入を検討しているITや設備あるいはソフトウェアの開発に対して、課題解決が期待できることを客観的に説明することになります。
特に強い思いを持って取り組んでいる内容の場合には、どうしても偏った視点になりがちですし、視野が狭くなってしまうこともあります。

このようなリスクを軽減する方法として、第3者に説明する機会を持つことで、客観的な視点で検討をしているITや設備あるいはソフトウェアの評価をすることが容易になります。
導入に対するスケジュール感や遂行をするための体制や技術者の確保など、実際に予定通りに実現できる可能性を高めるためにも、詳細を記述して可視化をすることで確認することができます。
実現の可能性を高くすることができれば、導入後の費用対効果の信頼性も向上してきます。

4.まとめ

実際に申請をするための項目の一部を確認しましたが、新たな取組みをするときに、第3者に説明をする機会があることで、いろいろなメリットがでてきます。
補助金の申請を作成するための準備は、ご自身のスキルアップに大変役だちますので、最初は特に大変ですがじっくり取り組んでみてはいかがでしょうか。

最後までお読み頂きましてありがとうございます。今回のコラムが皆様の何かのヒントになれば幸いです。

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