リスクに敏感になり、正しく恐れ、適切に対処する企業が強くなる

はじめに

多くのITは企業に大きな価値をもたらしますが、同時に 最大のリスク源 にもなります。

  • ランサムウェア
  • 情報漏洩
  • 権限管理の不備
  • バックアップ不備
  • ベンダー依存
  • IT資産のブラックボックス化

これらは一度発生すると、企業の信用・事業継続・財務に深刻な影響を与えます。

しかし、リスクへの向き合い方は企業によって大きく異なります。
その違いを生むのが 「リスク感度」 です。

リスク対応は“リスク感度”で決まる

企業のリスク対応力は、次の3段階で大きく変わります。

リスクに敏感になる(気づく力)

多くの企業は、

  • 「うちは大丈夫」
  • 「今まで問題なかった」
  • 「そんなに大げさにしなくても」
    と考え、リスクに鈍感になりがちです。

しかし、ITリスクは“気づかない企業”から狙われます。

まず必要なのは、
「リスクは常に存在する」
「自社も例外ではない」

という感度を持つことです。

正しく恐れる(過剰反応しない・軽視しない)

リスクに敏感になると、次は
「正しく恐れる」
ことが重要です。

  • 過剰に恐れて何もできなくなる
  • 逆に軽視して対策を怠る

この両極端はどちらも危険です。

正しく恐れるとは、
リスクの大きさと発生確率を冷静に評価すること です。

適切に対処する(仕組みで守る)

最後に必要なのは、
「仕組みとしてリスクに備える」 ことです。

  • セキュリティポリシー
  • 権限管理
  • バックアップ
  • IT資産管理
  • ベンダー管理
  • インシデント対応フロー

これらを整えることで、
企業の健全性(ヘルス)が大きく向上します。

ITガバナンスとは“企業の免疫力”である

ITガバナンスとは、
「ITを安全に、効率的に、経営目的に沿って使うための仕組み」
です。

これは単なるルールづくりではありません。

  • 組織の判断力
  • リスク感度
  • 対応力
  • 継続力

これらを高める “企業の免疫力” です。

竜に翼経営におけるリスクマネジメントの位置づけ

竜に翼経営では、

  • 竜=組織・文化・判断力
  • 翼=IT・デジタル・仕組み
    を意味します。

リスクマネジメントは、
竜(組織)の成熟度を高め、翼(IT)を安全に使いこなすための基盤 です。

  • 組織がリスクに敏感であること
  • 正しく恐れる判断力を持つこと
  • ITで適切に対処できる仕組みを持つこと

この3つが揃って初めて、企業は強くなります。

外部CIOが支援できること

外部CIOとして私は、

  • リスク感度の向上(気づく力)
  • リスク評価(正しく恐れる力)
  • ガバナンス整備(適切に対処する力)
    を一貫して支援します。

特に中小企業では、
「何がリスクか分からない」
という状態が多いため、
まずは“見える化”から始めます。

まとめ

ITリスクマネジメントは、
「敏感になる → 正しく恐れる → 適切に対処する」
という三段階で企業の健全性を高めます。

そしてITガバナンスは、
企業の免疫力を高める“経営の基盤” です。

竜(組織)が成熟し、
翼(IT)が安全に力を発揮できるとき、
企業は初めて大きく飛び立つことができます。

最後までお読み頂きましてありがとうございます。今回のコラムが皆様の何かのヒントになれば幸いです。