教育だけでは定着しない。実務環境と業務設計が“使える力”を育てる

はじめに
ITリテラシーの向上は、どの企業でも重要なテーマです。
しかし、現場でよく見られるのが
「教育はしたが、使えるようにならない」
という問題です。
その原因は明確です。
教育だけで終わってしまい、実務で使う環境と業務設計が整っていないからです。
ITリテラシーは、
- 教育 → 実務環境 → 業務設計
という3つのステップを踏まなければ、定着しません。
リテラシーのばらつきは必ず存在する
中小企業では、現場のITリテラシーにばらつきがあります。
- ベテラン社員
- 若手社員
- 派遣社員
- 外国人スタッフ
この多様性を前提にしないと、ITは定着しません。
教育だけでは定着しない理由
① 忙しくて覚えられない
現場は日々の業務に追われており、教育内容を復習する時間がない。
② 操作が複雑
画面が分かりづらく、どこを押せばいいか分からない。
③ 心理的アレルギー
「ITは苦手」「触るのが怖い」という感情が根強い。
④ マニュアル文化がない
実務環境の整備が“使える力”を育てる
教育のあとに必要なのは、
「実際に使う環境を整えること」です。
● 画面の簡素化
不要な項目を削除し、操作を最小限に。
● バーコード化・自動化
入力を極限まで減らすことで、ミスと負担を減らす。
● 動線に合わせた端末配置
現場の動きに合わせて、使いやすい場所に端末を設置。
● 動画マニュアルの整備
短時間で理解でき、何度でも見返せる教材を用意。
業務に“ITスキルを必要とする仕組み”を織り込む
さらに重要なのが、
「ITスキルを使わざるを得ない業務設計」です。
● ITを使わないと業務が完了しない構造
例:出荷報告はシステム入力が必須 → 紙では処理できない
● IT操作が“業務の一部”になる設計
例:製造実績の入力が工程完了の証明になる
● IT操作を“評価項目”に含める
例:操作精度・入力率を業務評価に反映
このように、業務の中にITスキルを“織り込む”ことで、
現場は自然と使えるようになります。
外部CIOが支援できること
外部CIOとして、私は
- 教育内容の設計
- 実務環境の整備
- 業務設計へのITスキルの織り込み
を一貫して支援します。
現場の声を聞きながら、
「使える仕組み × 継続できる仕組み」 を構築します。
まとめ
ITリテラシーの向上は、教育だけでは不十分です。
- 教育 → 実務環境 → 業務設計
という3つのステップを踏むことで、
“使える力”が育ち、企業のIT定着力が高まります。
外部CIOとして、私は現場に寄り添いながら、
ITが“使える文化”として根づく仕組みづくりを支援しています。
最後までお読み頂きましてありがとうございます。今回のコラムが皆様の何かのヒントになれば幸いです。
